ナポレオンの戴冠式、ル-ヴル美術館
ル-ヴル美術館の人気絵画と言えば、モナリザですが、日本人にはあまり知られていないナポレオンの戴冠式も人気絵画の1つです。ル-ヴル美術館にモナリザ目当てで行ったけどこのナポレオンの戴冠式の絵画が良かったという方も実際に多いです。ナポレオンの戴冠式を少しだけ深堀してみましょう。
- 戴冠式って何?
- ちょっと変わったナポレオンの戴冠式
- ナポレオンの戴冠式修正?
戴冠式て何?
ナポレオンの戴冠式の絵画が少しかわってるのですが、日本だと戴冠式のイメ-ジであまりないですが、本来は戴冠式は神が王を選んだっていうスタンスで行くのですが、どういうふうにするかというとロ-マ法王が王に対して王冠を載せるこれが本来の戴冠式なんですよ。
この絵ではナポレオンがナポレオンが妻ジョゼフィーヌに対して戴冠しているようになってます。
ナポレオンの戴冠式の真実
このナポレオンの戴冠式のためだけにロ-マ法王ピウス7世を呼び寄せたそうです。
最初は教皇がナポレオンに戴冠することが予定されていたのですが、戴冠式の当日にナポレオンは自ら戴冠したそうです。ナポレオンは市民に指示されて皇帝になったことを示すために自分で頭に載せたと言われてます。
ダヴィッドが描いた(写真下が)こちらが最初の下書きだと言われてます。戴冠式の直後に書かれてそうです。
この絵は何度も修正されて教皇から奪った冠を自分で載せる絵はあまりに独裁的で後世に残す絵画としてはふさわしくないという判断で最終段階でジョゼフィーヌに修正されてそうです。

ナポレオンの戴冠式修正後
修正後の絵ではナポレオンはロ-マ教皇ピウス7世に背を向けて、ピウス7世は人差し指をかざしてます。このポ-ズは受胎告知で聖母マリアの受胎を祝福する天使ガブリエルと同じポ-ズだそうです。この手のポ-ズによってロ-マ教皇がナポレオン皇帝と皇后ジョゼフィーヌを祝福してることを示しました。
ダヴィッドの巧妙な演出によってナポレオンの人生の中でクライマックスともいえる場面はより一層華やかに表現されてます。
